京都大学小児外科セミナー2017年 冬

開催日時

2017年2月12日(日)10:00~14:00

開催場所

京都大学医学部附属病院第2臨床研究棟8階セミナー室

参加人数

20名

幹事

上本伸二先生

教育講演

小児外科専門医取得のための講義 「腫瘍」

京都大学医学部附属病院 小児外科 岡島英明先生
総論(放射線治療・粒子線治療を中心に)
神経芽腫:IDRFが導入されている
腎腫瘍:CCRK、RTKはまだ予後不良 Wilms腫瘍に対しての術前化学療法に関して今後の展開に期待
肝腫瘍:肝芽腫が最も多い B型肝炎による肝細胞癌は減少肝未分化肉腫は嚢胞性の画像が特徴的、化学療法が有効
胚細胞腫瘍:化学療法が有効
横紋筋肉腫:部位と組織型によって予後が異なる 高リスクで予後はまだ 50%悪性リンパ腫
 

症例報告

  • ●左下肺巨大ブラ疑い 
  • 心臓手術後34日目に呼吸状態悪化し、胸腔ドレーン挿入。37日目に開胸肺部分切除術施行。術後乳び胸水があったが軽快。手術時診断は肺化膿症後肺嚢胞に合併した気胸。ドレーンのみでも良かったのではないか。
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  • ●腸間膜腫瘤 
  • 10歳男児。腹痛、食思不振を主訴に精査。下腹部正中に腹腔内腫瘤を認めた。腹腔鏡下に腹腔内観察したところ、小腸腸間膜に嚢胞性病変を認めた。臍部ポートから腹腔外に誘導して摘出。Castleman病と診断。術前CRP上昇なかった。小児では腹部病変が多く、成人では縦隔・頚部病変が多い。
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  • ●精巣嚢腫術後
  • 10ヵ月目に精巣嚢腫核出術を施行した。Epidermoid cystの診断。術後フォローにて精巣組織の温存を確認できている。
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  • ●H型食道閉鎖症 
  • 在胎40W、2840gで出生。生直後から呼吸状態が不安定であり、生後1日目に挿管。縦隔入口(T1-2ぐらい)の高さで食道気管瘻あり。H型食道閉鎖症と診断。日齢15、胸腔鏡下に食道気管瘻切離術施行。気胸圧8mmで手術施行した。手術動画の提示があった。頻度は食道閉鎖症の5-10%で手術は右頚部アプローチが多い。代表的な術後合併症は声帯麻痺。瘻孔は結紮ではなく切離により再発が少なくなるとされている。瘻孔の位置の確認はMRIが最も有効とする報告ある。
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  • ●超低出生体重児
    在胎24週、246gで出生。PDA再開通後、感染を契機に全身浮腫、腹水を認めた。腹腔ドレーン(アスピレーションキット)を挿入し減圧。その後、このカテーテルを腹膜透析に使用した。感染コントロールがつき、徐々に体重も増え、自尿が再開。呼吸状態も軽快し抜管できた。経過中、腹腔内トラブルは発症せず。血管確保が臍カテーテルのみであり、挿入部からの出血に対してダーマボンドを使用しながらルートを温存できた。
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  • ●乳び胸水
    1歳7ヵ月女児。右肺の含気を認めず、CTにて右側優位の両側胸水を認めた。 気管支鏡施行するも、異物などは認めず。胸腔ドレーンを挿入したところ、乳び胸水であった。1ヶ月保存的加療したが改善認めないため、胸腔鏡下胸管結紮術を施行。漏出部を確認でき、同部で胸管の分枝をクリッピングすると共に胸管本幹を横隔膜直上でクリッピングした。
     
    ●先天性胆道拡張症,先天性多発性腎嚢胞,超低出生体重児の消化管穿孔,門脈還流異常症などの報告があった。
     

     
 

大学院生研究発表

  • 金城先生 京都大学肝胆膵移植外科 移植グループ 
DSAを中心に研究
  • 宮内先生 京都大学肝胆膵移植外科 細胞グループ 
癌幹細胞の研究 脱細胞化肝臓の研究
  • 園田先生 京都大学小児科 血液固形腫瘍グループ
小児固形腫瘍(肝芽腫)に対する抗体療法の研究
  • 安井先生 金沢医科大学小児外科 
腸管神経の研究
 

 

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