京都大学小児外科セミナー 2015年1月

 

開催日時

平成27年1月11日(日) 10:30~13:00

開催場所

京都大学医学部附属病院第2臨床研究棟8階セミナー室

参加人数

17名

幹事

上本伸二

参加者所属施設

(大阪赤十字病院)、日赤和歌山医療センター、兵庫県立塚口病院、北野病院、兵庫県立こども病院、倉敷中央病院、大津赤十字病院、静岡県立こども病院、滋賀県立小児保健センター、京都大学病院
・・・※()は今回参加者なし

報告

(1)症例報告
倉敷中央病院より
・卵巣腫瘍:7歳女児、右卵巣顆粒膜細胞腫。思春期早発あり。右卵巣附属期切除術施行。

兵庫県立塚口病院より
・中腸軸捻転:11歳、180度捻転。腸回転異常あり。
・中腸軸捻転:3ヵ月、ショック状態で搬送。360度捻転あり。腸回転異常なし。小腸180cm切除、残存90cm。回盲弁あり、ストマ造設。ショック状態後の神経障害残るか。
・胆道拡張症:穿孔あり。胆嚢ドレナージ後に腹腔鏡下根治術施行(倫理委員会承認済み)。開腹であれば、胆汁性腹膜炎状態での緊急手術も可。腹腔鏡手術は腸管拡張が改善してから。
・胆道拡張症:海外にて穿孔し、胆道ドレナージ術後に紹介。

日赤和歌山医療センターより
・神経芽腫:1歳半健診にて右上腹部腫瘤指摘。CTにて右後腹膜腫瘍、石灰化あり。NSE、VMA/HVA高値。右交換神経節原発の神経芽腫StageⅢと診断。生検にて高リスク群。
・消化管穿孔:在胎37週、2300g、双胎。日齢1で回腸多発穿孔。腹水培養よりセラチア検出。ストマ閉鎖術後縫合不全あり。ヒルシュスプルング病の鑑別が必要?

兵庫県立こども病院より
・黄疸:生後1ヵ月、T-Bil 6程度。USにて胆道描出、TC sign(-)、アラジール症候群も否定的(顔貌問題なし、肺動脈狭窄なし)。術中胆道造影にて肝内胆管造影されず、胆道閉鎖症の診断。胆嚢造影では膵管造影され、リパーゼ高値。膵胆管合流異常症の合併の可能性あり。胆汁は白色胆汁。肝生検では胆道閉鎖に矛盾しない。 術後減黄不良。ステロイドには軽度反応あり。

北野病院より
・両下肢低形成:0歳男児、肛門狭窄あり、外陰部は正常男性型、第2腰椎、骨盤骨も低形成。高位鎖肛に対して人工肛門造設。Caudal regression syndrome、糖尿病合併妊娠でみられる。
・右上腹部腫瘤:3ヵ月、肝腫大あり、肝内に無数の結節影を認める。甲状腺機能低下あり。肝生検にて infantile hemangioendothelioma の診断。Βblocker著効。
・胸腔内異常陰影:17歳、女性。卵巣未熟奇形腫 G3 StageⅡc化学療法後。左胸腔内腫瘤指摘。胸腔鏡で切除。Gliomatosisの診断。
・胆道拡張症:4歳、戸谷Ⅳa。腹腔鏡下根治術施行。総肝管拡張あり。隔壁を切除、形成して総肝管で吻合。
・嘔吐:日齢1、十二指腸狭窄症、腸回転異常症合併。腹腔鏡で手術開始したが、臍弧状切開に変更。
・神経芽腫:8ヵ月、左副腎神経芽腫。多発肝転移あり。前頭部転移疑い。中間リスク。Nmyc増幅なし。化学療法後、腹腔鏡下副腎切除術施行。
・膣内異物:10歳女児。発熱、帯下あり。膣内に腫瘤あり。全身麻酔下に内診。膣内に150gのティッシュあり。

静岡県立こども病院より
・胆汁性嘔吐: 上部消化管造影にて十二指腸C-loopがきっちり描出されず。腸回転異常症疑いにて手術。手術所見ではトライツ靱帯は形成。180度の小腸軸捻転あり。盲腸を固定した。

(2)アナウンス 
NCDについて 
・2015年1月よりNCD-Pが開始となり、小児外科のNCD入力も特定の手術で入力項目が増加する。
先天性横隔膜ヘルニア診療ガイドラインについて
・ガイドライン(案)に対するパブリックコメントを募集している。一般的なクリニカルクエスチョンが設定されているので参考に。

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