京都大学小児外科セミナー 2014年春

下記日程にて「京都大学小児外科セミナー 2014年春」を開催いたしました。


【開催日時】  平成26年4月27日(日) 10:30~14:00
【開催場所】  京都大学医学部附属病院第2臨床研究棟8階セミナー室
【幹  事】  上本伸二
【参加人数】  17名 
【参加者所属施設】
   
 大阪赤十字病院、日赤和歌山医療センター、兵庫県立塚口病院、(北野病院)、
(兵庫県立こども病院)、大津赤十字病院、静岡県立こども病院、倉敷中央病院、
 滋賀県立小児保健医療センター、京都大学病院・・・()は今回不参加

①症例報告
兵庫県立塚口病院より
・空腸狭窄症:胎児期より胃十二指腸の拡張を認めた。羊水過多なし。上部空腸狭窄の疑い。38週、2074gにて出生。日齢2に臍部弧状切開をおき、腹腔鏡補助下小腸小腸吻合を行った。

静岡こども病院より
・食道アカラシア:14歳。抗けいれん薬内服中。体重減少あり。流動食しか摂取できず。上部消化管造影にて食道アカラシアの診断。食道内圧検査にて同期性異常収縮は認めるが、経口摂取時の弛緩なし。食道ブジー施行するも無効。腹腔鏡下(6port)にHeller Dor手術施行。
・リンパ管腫:気道圧迫症状あれば切除もFirst choiceになりうる?

京大病院より
・肝前性門脈圧亢進症:6歳。著明な脾腫、血小板減少、食道静脈瘤あり。肝内門脈低形成あり。肝機能は良好。脾摘・血行郭清(Hassab手術)施行。
・胆道閉鎖症:10ヵ月。葛西術後一旦減黄したが、再度黄疸悪化認めたため、再掻爬
施行。その後、胆管炎持続し、肝内多発嚢胞出現し当院紹介。CTにて肝外門脈指
摘できず。生体肝移植へ。

大阪赤十字病院より
・肛門重複症:6時方向に瘻孔あり。肛門管重複症は内胚葉由来、肛門重複症は外
胚葉由来、扁平上皮。摘出術施行。

倉敷中央病院より
・CIIPS:開腹手術既往複数回あり。病理でクローン病様所見あり。残存CVルート
は1本のみ。今後、クローン病の関連に関して精査を行い必要があればその治療
を。改善なければ小腸移植の適応。

滋賀県立小児保健医療センターより
・腸回転異常症術後嘔吐:重症心身障害児、20kg、15歳。経口摂取は可能。
ADH/ACTHの上昇あり、周期性嘔吐症候群の診断。造影にて十二指腸の蛇行・
屈曲あり。手術適応は?
・特発性小腸軸捻転術後:重症心身障害児、11歳。半年前に中腸軸捻転にて大量小
腸切除術施行。現在、十二指腸水平脚で盲端となり、S状結腸以下が残存。イレウ
ス管から1500ml以上の排液あり。十二指腸・S状結腸吻合の適応は?

②ミニレクチャー 

「小児のペニス」
大阪赤十字病院 小児外科部長 松川泰廣先生
嵌頓包茎:腹痛で来院。包皮をひっぱるのではなく、亀頭を押し込むように整復。

包茎:ストレッチ療法でほぼ治る。生下時よりむけている児は尿道下裂の可能性。

包皮炎:1歳半以降でおこる。包茎であることよりも汚い手で触ることが原因?

恥垢:包皮がめくれてくると自然に脱落する。無理に取ると出血し、瘢痕の原因。

埋没陰茎:文献的には手術適応。ストレッチのみで陰茎は長く見えるようになる。

BXO:(Baranitis Xerotica Obloterance)包茎の手術適応はこれのみ。尿閉になることもある。包皮の内板が慢性炎症で癒着したもので、翻転できない。包皮口と尿道口の位置がずれる。

外尿道口嚢腫:手術切除必要。

包皮嚢腫:手術切除必要。


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