第13回京都肝臓外科セミナー

 

開催日時

平成 26年 3月 1日(土) 15:00~17:30

開催場所

メルパルク京都

テーマ

「大腸癌肝転移の切除ー意外に難しい深部小病変」
案内詳細はこちら(PDF)をご覧下さい。

報告

Ⅰ 製品情報提供:15:00~15:10       CSLベーリング株式会社京都支店学術
 
Ⅱ 多施設共同臨床試験の進捗状況報告: 15:10~15:20
   「肝中央切除術における胆汁漏の現状についての多施設共同前向き研究」
                         京都大学肝胆膵移植外科 石井隆道
 
Ⅲ シンポジウム: 15:20~16:20     総合司会:京都桂病院   西躰隆太
                         小倉記念病院        藤川貴久
                         京都大学肝胆膵移植外科 安近健太郎
  
 1「大腸癌多発性肝転移症例に対する肝右葉切除術」
                         西神戸医療センター  長井和之(H12卒)
 2「直腸癌SI肝転移に対する腹腔鏡下S1部分切除術」
                         三菱京都病院      中内雅也(H18卒)
 3「半腹臥位による背側肝の腫瘍に対する腹腔鐃下肝切除術の視野展開の工夫
     ~重力を最大限に利用した肝切離面水平理論仮説~」
                         藤田保健衛生大学上部消化管外科 木口剛造(H17卒)
 4「転移性肝腫瘍・深部病変に対する肝切除」
                         東京都立駒込病院   坂元克考(H16卒)
 5「肝転移深部病変に対する、Glisson、肝静脈還流域を意識した切除」
                         天理よろづ相談所病院 待本貴文(H8卒)
 
------------------休憩 16:20~16:30…-----
 
IV. CSLベーリングセッション : 16:30~17:30
   特別講演 「最新の肝転移画像診断に基づ<術式選択(仮)」
                         帝京大学ちば総合医療センター  田中邦哉教授
               
                         司会 京都大学肝胆膵移植外科 波多野悦朗
V. 総括
                         京都大学肝胆膵移植外科 教授 上本伸二先生

開催報告
第13回京都肝臓外科セミナー 報告
 
多忙を極める3月の初旬に、関東、東海、山陰、中四国、九州の遠方から20名の、また他大学から7名のご参加をいただき、全体で105名が集まる盛況でした。特別講演をいただいた田中先生、幹事の先生方、ご発表くださった先生方を始め、関連施設の皆様のご協力に心から感謝申し上げます。
今回は、大腸癌肝転移、特に深部小病変に対する肝切除をテーマにセミナーを行いました。十分な肝予備能がある場合、しかも病巣が比較的小さい場合、かえって術式の選択肢が沢山あって迷うことがあると思います。最終的に一つの術式を選ぶにあたって、どのような要素が関連するのか、それらをどうやって順位付けして行くのか、演者の先生方に例示をしていただいて、会場の皆さんと考えたいという趣旨でした。
平成8年~18年卒の若い精鋭から5題の意欲的な演題が集まりました。西神戸医療センターの長井先生からは、多発肝転移に対する葉切除の美しいビデオが呈示され、グリソン鞘に近い病変に対する脈管処理方法についての問題提起がなされました。三菱京都病院の中内先生からは、S1の深部病変に対する腹腔鏡下部分切除という難易度の高いビデオが呈示され、腹腔鏡ならではのメリットと、それを存分に発揮するための技術的裏付けの必要性が浮き彫りになりました。藤田保健衛生大学の木口先生からは、重力を利用した効果的な術野展開によって後区域の腫瘍でも良好な視野で腹腔鏡下に切除できる、という意欲的なビデオが呈示されました。東京都立駒込病院の坂元先生からは、系統的肝切除の手法を駆使し、最小限の肝切除量を追求した究極の手法が呈示され、特にsurgical marginについての良い問題提起となりました。天理よろづ相談所病院の待本先生からは、surgical marginをしっかり確保した美しい系統的肝切除のビデオが発表され、surgical marginについて直前の演題とは対照的な方向性を呈示していただきました。全ての演題で、この会らしい熱い質疑応答が行われ、予定時間を大幅に超過してしまいました。そもそも1時間の枠に5つもの演題を予定したことで、各演者の先生方には窮屈な時間制限を強いてしまい、また議論を十分に掘り下げる時間的余裕がありませんでした。皆さんの熱意で難しいテーマをうまく料理できる気運が漂っていましたのに、消化不良気味に終わってしまい、プログラム作成の不手際を深くお詫びいたします。
引き続く田中邦哉先生の特別講演は、膨大なエビデンスからユニークな切り口で外科医が本当に知りたいと思っていた臨床的な問題に次々と回答をだしていかれ、目から鱗が何枚も落ちる圧倒的な50分でした。関連する重要な論文を完全に網羅すること、その論文の一つ一つについて、結論をそのまま引用するのではなく批判的な目できめ細かく読み、理屈通りにいかない実臨床に本当に役に立つ情報を引き出すこと、など、真理を探究する妥協のない姿勢に感銘を受けました。田中先生のますますのご発展を心より祈念致します。
この会で進めている胆汁瘻についての観察研究も、50例が目前です。皆様のご協力のおかげで、予定期間を大幅に余らせて目標症例数を達成しそうな状況です。幹事会で、このまま集積を継続して、100例に拡大する方向で検討中です。引き続き積極的に登録をお願いいたします。
第14回は平成26年10月11日(土曜日)にいつも通りメルパルク京都で開催致します。若手の先生方にはのびのびと勉強できる場を、ベテランの先生方には存分な議論で充電できる場を提供したいと考え、鋭意準備中です。お誘い合わせの上ご参加ください。

共催

CSLベーリング株式会社

後援

京都大学外科交流センター

 

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