第13回京都大学外科夏季研究会

開催日時

平成19年8月4日(土)14:30~16:30

開催場所

京都センチュリーホテル1F瑞鳳の間

テーマ

「関連施設における肝切除のテクニックとコンセプト」

プログラム

第一部 京都大学外科学教室紹介(14:30~14:45)

京都大学消化管外科教授  坂井 義治先生

京都大学肝胆膵・移植外科教授  上本 伸二先生

京都大学乳腺外科教授  戸井 雅和先生

第二部 関連施設における肝切除のテクニックとコンセプト(14:45~16:30)

座長 福井赤十字病院 寺嶋宏明

三菱京都病院 光吉明

Ⅰ:アンケート集計報告

アンケート結果はこちらから

Ⅱ:演題発表および自由討論

三菱京都病院

大阪府済生会野江病院

滋賀県立成人病センター

倉敷中央病院

神戸市立医療センター中央市民病院

総括

 第13回京都大学外科夏季研究会 は肝胆膵・移植外科が担当ということもあり、「関連施設における肝切除のテクニックとコンセプト」をテーマにして肝臓外科を主題に取り上げました。
 今回の会の大きな目的は、1.関連施設での肝切除の現状をお互いに認識し合い、2.様々な情報交換・知識交換の場を提供し、将来的には3.関連病院全体の肝切除の知識と技量の底上げを図るものでした。関連病院には肝切除に関する簡単なアンケートに予めご協力いただいていましたが、その集計を報告した後、 関連施設の中から肝切除に意欲的な5つの病院を選び、各施設での肝実質離断時のデバイスやコツなど実際的なテクニック、肝門部血管処理の方法、流入血管遮断方法、止血方法などを中心にビデオを用いて御紹介いただきました。

●三菱京都病院の小濱和貴先生(H7卒):術中・術後合併症をできるだけ防ぐ安全・確実な手術手技として個別脈管処理を重視し、肝門部や肝静脈の剥離操作にCUSAを多用した転移性肝癌の右葉切除例、肝内胆管癌の拡大左葉切除例を御発表いただきました。

●大阪府済生会野江病院の足立幸人先生(S57卒):正確な剥離・凝固操作が可能なバイポーラー・シザーズを用いた肝細胞癌の右葉切除例を御発表いただきました。肝門部では個別処理を原則とし、自動縫合器を多用されています。

●滋賀県立成人病センターの平井健次郎先生(H15卒):大腸癌の転移性肝癌に対し、肝門部で右葉脈管をグリソン一括処理(自動縫合器使用)のちにliver hanging法で右葉切除された症例を御発表いただきました。

●倉敷中央病院の守本芳典先生(S62卒):肝細胞癌においては門脈支配域に基づく系統的肝切除にはこだわらず、独自のデータにより可能であれば部分切除を推奨されています。マイクロターゼを用いた部分切除術を御発表いただきました。

●神戸市立医療センター中央市民病院の大嶋野歩先生(H13卒):徹底した系統的肝切除にこだわり、術前画像より脈管走行を完全に把握、S8中心の肝細胞癌に対してグリソン第3次分枝まで確実に処理した後での内側・前腹側区域切除症例を御発表いただきました。

 限られた時間の中で,多くの施設の先生方からのご質問やご発言・活発な討論を頂き、関連病院の諸先生方に秘められた肝臓外科に対する情熱の大きさをひしひしと肌に感じる、有意義な会であったと確信しました。これをきっかけに,肝臓外科に関する勉強会を立ち上げることや、さらには将来的には,京大関連施設内での定型的肝切除術の標準化や肝臓外科に関する京大関連施設でのRCTの実現化という夢にまで繋がれば、と願う次第であります。

第13回当番幹事世話人 昭和61年卒

福井赤十字病院外科 寺嶋宏明

三菱京都病院  光吉 明

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