京都大学肝胆膵・移植外科 後藤徹先生(H23卒)

『プレゼンテーションで切り開く外科医』 2017年12月15日掲載

この度は京都大学 外科交流センター冬季研究会において、H28年度 学会発表個人戦 第一位、H29年度 学会発表個人戦 第三位を表彰頂きまして大変光栄に存じます。

このような場で私のような若輩者がお話することは誠に恐縮ですが、次の世代の若手外科医のモチベーションになればと思い、寄稿させて頂きました。

プレゼンは外科医にとって必須能力

外科医の日常はプレゼンに溢れています。

学会発表のみならずカンファレンス、上司への報告、他科へのコンサルト、患者さんへの説明など。

プレゼン能力が乏しいことは自身のパフォーマンス低下に直結します。

自分が考えていることを他人に正確に伝えられなければ、物事を何も理解していないことと同義になってしまいます。

大舞台での失敗

私は京大病院 初期研修医時代に内科と外科の学会で優秀演題賞を受賞しましたが、その後の学会で大失敗を経験しました。

ある全国学会のビデオセッションでの発表でしたが、満員の会場(しかも皆年配の外科医)に緊張し噛んでしまう、自信を無くして小声になってしまう、終いには原稿が頭から抜けてしまう事態を初めて経験しました。

常に“本気”のプレゼンを心掛ける

大失態をしてから、様々な対策を講じました。

その一つはプレゼンテーションのレッスンです。

例えばカンファレンスで皆が寝てしまう様な要領を得ないプレゼンをしても我々は解雇されることはありませんが、営業先や戦略会議で自分のプレゼンが失敗すれば失業し兼ねない状況に追い込まれた会社員は『プレゼンの気迫』がまるで違います。

休日に東京までレッスンを受けに行くことは大変でしたが、彼らと学ぶ機会は大変貴重でした。

確たる発表イメージを持つことと繰り返しの練習によってSelf confidenceも養うことができました。

学会発表から始まる世界

学会発表は病院や学閥の垣根を越えて様々な先生の意見をもらえる唯一の場です。

称賛されることもあれば責められることもありますが、恥をかくことは次のステップを考える上で大きな糧になります。

また発表後に声をかけられたり、実際に外部の施設を見学に行ったりと人脈の輪が広がることは、学会発表に尽力した者の特権の1つではないでしょうか。

最後に:師への感謝

北野病院在籍の4年間でヘルニアから消化管、肝胆膵まで様々な発表を国内外の学会で経験させて頂き、合計3つの学会賞を受賞しました。

最初は見るに堪えない拙い抄録と分かりにくい独りよがりなスライドから始まったと思いますが、そこから国際学会のfull oralや国内のビデオワークショップで発表できるレベルにまで至ったのは、辛抱強く御指導頂いた指導医の先生方のおかげです。

この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

今後とも先生方の御指導に恥じない発表を心掛け、さらにプレゼンを磨き続けます。

 

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